費用
ホームページ作成に使える補助金・助成金の調べ方
ホームページ作成費が補助対象になる制度はありますが、「ホームページを作りたい」という理由だけで利用できるとは限りません。販路開拓、創業、業務効率化、DXなど、制度の目的に合う事業計画の中で、Webサイト関連費や登録ITツールなどが対象になるかを確認します。
また、補助金は原則として後払いで、申請すれば必ず受給できるものではありません。交付決定前の契約・発注・支払いが対象外になる制度も多く、採択後も実績報告と経費確認を経て補助額が確定します。
このページでは、2026年7月14日時点で確認できる国の制度と、自治体の制度を探す方法を例に、申請前に確認する条件と基本的な流れを整理します。制度名、締切、補助率、上限、対象経費は変更されるため、実際の申請では必ず対象公募回の公式公募要領を確認しておきましょう。
情報の有効期限
このページは制度の選び方を理解するための原稿です。Sitesへ投入する直前に、制度名、公募中かどうか、締切、補助率、上限額、対象経費、申請要件を公式サイトで再確認します。過去の公募内容を現在も利用できる制度として扱いません。
このページで確認できる流れ
- ホームページだけでは補助対象にならないことがある理由
- 検討対象になる国・自治体の制度の種類
- 公募要領で確認する7つの条件
- 対象になり得る経費・なりにくい経費
- 申請、交付決定、事業実施、入金までの流れ
ホームページ作成だけで対象になるとは限らない
補助金は、国や自治体の政策目的に沿う取り組みの一部を支援する制度です。ホームページ制作会社から見積もりを取っただけでは、制度の目的に合うとは限りません。
たとえば販路開拓を支援する制度では、「新しい顧客へどのように情報を届け、売上や商談につなげるか」という計画が必要です。業務効率化を支援する制度では、Webサイトの見た目を変えることではなく、予約、受発注、顧客管理などのITツール導入によって業務を改善する計画が求められます。
申請前に次を説明できる状態にします。
- 現在の事業と顧客は誰か
- どのような経営課題があるか
- ホームページやITツールで何を改善するか
- 制作するページ・機能は何か
- どの顧客へどのように利用してもらうか
- 売上、問い合わせ、作業時間などの目標は何か
- 制作後に誰が更新・運用するか
- 補助金がなくても実施できる資金計画か
「古くなったから作り直す」「デザインをおしゃれにする」だけでは、制度目的との関係が弱くなる場合があります。課題、取り組み、経費、効果をつなげます。
また、補助対象経費として申請した全額が支給されるわけではありません。補助率に応じた自己負担があり、消費税、振込手数料、対象外経費なども資金として用意します。
検討対象となる主な制度の種類
販路開拓を支援する補助制度
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者などが経営計画を作成して行う販路開拓などを支援する制度です。公募回・申請枠ごとに要件があります。
2026年7月14日時点で公開されている第19回公募の公式FAQでは、販路開拓の取り組みであればホームページ制作が「ウェブサイト関連費」として対象になり得ると案内されています。ただし、ウェブサイト関連費のみでの申請はできず、補助金総額の4分の1・最大50万円という上限があります。
重要なのは、「ホームページ制作に最大50万円もらえる」という意味ではないことです。
- 小規模事業者などの対象要件を満たす
- 経営計画・補助事業計画を作成する
- 販路開拓などの取り組みである
- ウェブサイト関連費以外の対象経費を含む事業計画にする
- 対象公募回の補助率・上限・経費条件を満たす
- 審査、交付決定、実績報告、経費確認を受ける
同じ制度でも過去回と現在の公募で条件が変わります。過去記事の金額や締切を転用せず、申請する回の公募要領・FAQ・様式を読みます。
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ITツール導入を支援する補助制度
2026年は公式サイトで「デジタル化・AI導入補助金2026」が案内されています。以前のIT導入補助金に相当する制度で、中小企業・小規模事業者などによる業務効率化、DXなどに向けたITツール導入を支援します。
この制度では、申請者が自由に選んだ一般的なホームページ制作費を、そのまま申請できるとは限りません。公式の手続きでは、IT導入支援事業者と登録されたITツールを選定し、要件に沿って共同で交付申請を進めます。
検討する場合は次を確認します。
- 自社が申請対象となる事業者か
- 導入したいものが登録ITツールか
- 依頼先が登録IT導入支援事業者か
- 対象の申請枠と業務プロセスを満たすか
- ソフトウェア、クラウド利用料、導入関連費などの対象範囲
- GビズIDプライムやSECURITY ACTIONなどの事前要件
- 交付決定後の契約・導入・支払い期間
- 効果報告などの実施要件
会社案内サイトの制作だけを目的にせず、予約、受発注、会計、顧客管理、ECなどの業務プロセスを改善する登録ITツールが必要かという観点で確認します。
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自治体独自の創業・販促・DX支援
都道府県、市区町村、商工会議所、産業振興機関などが、創業、販路開拓、ホームページ制作、EC、DX、多言語化などを支援する制度を設ける場合があります。
自治体制度は、対象地域、事業歴、税の滞納がないこと、指定期間内の契約、地域内業者への発注など、独自条件があることがあります。予算上限に達すると期間中でも受付終了する場合があります。
確認する候補は次のとおりです。
- 事業所所在地の都道府県・市区町村
- 創業予定地・出店地の自治体
- 地域の商工会・商工会議所
- 都道府県の中小企業支援機関
- 観光、海外展開、商店街などの担当部署
- Jグランツに掲載される自治体・国の制度
検索結果のまとめ記事ではなく、自治体の公式ページ、公募要領、申請様式、問い合わせ先を確認します。
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助成金との違い
日常会話では補助金と助成金をまとめて呼ぶことがありますが、雇用・人材育成などを支援する助成金は、ホームページ制作費そのものを直接の対象にしないことが一般的です。
「ホームページ作成 助成金」と検索して見つけた制度でも、実際は補助金である場合や、過去に終了した制度の場合があります。名称ではなく、実施機関、制度目的、対象経費、公募期間を確認しておきましょう。
各制度で確認する7つの条件
1.申請できる事業者
法人・個人事業主、小規模事業者、中小企業、創業者など、対象範囲を確認します。業種、従業員数、資本金、所在地、開業時期、税の申告・納付状況などの条件があります。
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2.制度の目的と対象事業
販路開拓、創業、DX、生産性向上、観光、多言語化などの目的を確認します。自社の課題とホームページ制作の必要性を制度目的へ合わせて説明します。
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3.対象経費
Webサイト関連費、広報費、ITツール利用料、委託・外注費など、制度が定める経費区分を確認します。制作、原稿、写真、広告、EC、保守などをどこへ計上するかは、公募要領とFAQに従います。
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4.補助率・上限・経費別上限
事業全体の補助上限とは別に、Webサイト関連費だけの上限が設定されることがあります。補助率が3分の2でも、すべての制作費に3分の2を掛けられるとは限りません。
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5.対象期間
交付決定日から事業完了期限までなど、契約、納品、支払いを完了すべき期間を確認します。申請日や採択日と、対象経費を発注できる日は同じとは限りません。
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6.申請・報告に必要な手続き
GビズID、経営計画、見積書、相見積もり、納税証明、実績報告、支払い証拠などを確認します。ID発行や見積もり取得には時間がかかるため、締切直前に始めないようにします。
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7.対象外・併用・返還条件
同じ経費への国の補助金の重複、親族・関連会社との取引、現金払い、中古品、消費税、交付決定前の発注など、対象外条件を確認します。事業中止、目的外利用、書類不足などで返還が必要になる場合もあります。
ホームページ関連で対象になり得る経費・なりにくい経費
対象範囲は制度ごとに異なります。次の表は判断の観点であり、対象を保証するものではありません。
| 経費の例 | 対象になり得る場合 | 注意点 |
|---|---|---|
| 新規ホームページ制作 | 販路開拓・創業などの対象事業 | Web関連費の上限、単独申請の可否 |
| リニューアル | 新しい販路・機能・顧客層への取り組み | 単なるデザイン変更は目的との関連が弱い場合あり |
| EC・予約機能 | 販売・業務改善の計画に必要 | 登録ITツール、決済・月額の対象範囲 |
| 多言語化 | 観光・海外販路などの計画に必要 | 翻訳、対象市場、地域制度の要件 |
| 写真・動画・原稿 | 制作に必要な広報・コンテンツ | 経費区分、外注先、著作権、納品物 |
| SEO初期設定 | 対象サイト制作に含まれる場合 | 継続コンサルや成果報酬は区別 |
| Web広告 | 販路開拓の対象経費に含まれる制度 | 掲載期間、実績資料、広告アカウント |
| サーバー・ドメイン | 制作期間・対象事業に必要な範囲 | 長期契約、更新費、既存利用分 |
| 保守・月額利用料 | 制度が認める期間・種類 | 補助事業期間外、将来分は対象外になりやすい |
| パソコン・スマートフォン | 汎用品として対象外になりやすい | 対象制度の例外・専用要件を確認 |
| 社内人件費 | 対象外または条件が厳しい場合が多い | 外注費と混同しない |
見積書の「ホームページ制作一式」だけでは、事務局が対象経費を確認できない場合があります。ページ、機能、原稿、写真、サーバー、保守などの内訳を依頼先に確認します。
申請から入金までの基本的な流れ
制度によって異なりますが、一般的な流れは次のとおりです。
- 制度を探す:公式サイトと公募要領で対象を確認する
- 事前準備:GビズID、決算・確定申告資料、見積もりなどを用意する
- 事業計画を作る:課題、取り組み、経費、目標、運用方法をまとめる
- 申請する:電子申請または指定方法で期限内に提出する
- 審査・採択通知を待つ:不備対応や追加資料がある場合も確認する
- 交付申請・交付決定を受ける:発注可能時期を確認する
- 契約・制作・支払いを行う:対象期間と計画に沿って実施する
- 実績報告を提出する:納品、支払い、公開、成果などの証拠を揃える
- 補助額の確定を受ける:対象外・不足資料があれば減額される場合がある
- 補助金を請求・受領する:原則として事業者が先に支払った後に入金される
- 効果報告・書類保存を行う:制度が定める期間の報告・保存を続ける
申請から入金まで数か月以上かかることがあります。制作会社への支払いを補助金入金まで待ってもらえるとは限らないため、自己資金またはつなぎ資金を用意します。
契約・発注・支払いの時期に関する注意
補助金で最も起こりやすい失敗の一つが、対象期間より前に契約・発注・支払いを行うことです。
次の日時を分けて管理します。
- 見積書の発行日
- 申請日
- 採択通知日
- 交付決定日
- 契約・発注日
- 制作開始日
- 納品・検収日
- 公開日
- 請求書発行日
- 支払日
- 事業完了期限
- 実績報告期限
申請前に制作会社へ相談し、見積もりを取ることは可能な場合がありますが、契約や着手をどこまで行えるかは制度ごとに確認します。「採択されたので発注してよい」と自己判断せず、交付決定通知と公募要領を確認しておきましょう。
支払い方法にも条件があります。銀行振込など支出の証拠が残る方法を求められ、現金、相殺、ポイント、対象期間外の分割払いなどが認められない場合があります。請求書、振込記録、通帳、領収書、納品物を同じ案件として整理します。
採択と交付を混同しない
補助金では、似た言葉が異なる段階を表します。
| 用語 | 一般的な意味 |
|---|---|
| 申請 | 事業計画・経費などを提出する |
| 採択 | 審査の結果、補助事業の候補として選ばれる |
| 交付申請 | 採択後に経費などを精査して正式申請する場合の手続き |
| 交付決定 | 対象期間・申請額などが通知され、事業実施へ進める段階 |
| 実績報告 | 実施内容、支払い、成果などを報告する |
| 額の確定 | 報告を審査し、実際の補助対象額が決まる |
| 入金 | 確定額を請求し、補助金を受け取る |
採択されても、申請した全経費が認められるとは限りません。計画変更、対象外経費、証拠不足、期限後の支払いなどで減額される可能性があります。
制作会社から「補助金で必ず安くなる」「採択率100%」などと説明された場合は、制度の実施機関、採択と入金の条件、採択されなかった場合の契約を確認します。補助金を前提に、高額な契約を急がないようにしましょう。
最新制度を公式サイトで探す方法
Jグランツで検索する
Jグランツはデジタル庁が運営し、国や自治体の補助金を検索・電子申請できるシステムです。キーワード、目的、地域などで検索し、対象制度の公募要領へ進みます。
検索語の例は次のとおりです。
- ホームページ
- ウェブサイト
- 販路開拓
- デジタル化
- DX
- EC
- 創業
- 広告宣伝
- 多言語
- 観光
検索結果が出ても、自社が対象とは限りません。所在地、事業者区分、受付期間、対象経費を確認します。
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国の制度は専用公式サイトを確認する
小規模事業者持続化補助金、デジタル化・AI導入補助金などは、年度・公募回ごとの公式サイトで公募要領、FAQ、スケジュール、様式を確認します。
古い年度の公式ページが検索上位に出ることがあります。ページ内の年度、更新日、公募回、締切を確認しておきましょう。
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自治体サイトを確認する
「自治体名+ホームページ 補助金」「自治体名+販路開拓」「自治体名+創業支援」などで検索します。公式ドメイン、担当課、予算年度、申請期間を確認します。
商工会・商工会議所、よろず支援拠点、自治体の産業振興窓口等へ相談する場合も、最終的な要件は公募要領で確認します。
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更新通知と確認日を記録する
候補制度ごとに、次を一覧化します。
項目 記録内容 制度名・公募回 年度、枠、回数まで記載 公式URL 公募要領・FAQのURL 確認日 いつ確認した情報か 申請期限 時刻・電子申請の締切を含む 対象者 規模、業種、所在地など 対象経費 Web制作、ITツールなどの区分 補助率・上限 経費別上限も記載 発注可能時期 交付決定との関係 必要準備 GビズID、見積もり、計画など 問い合わせ先 事務局・自治体の公式窓口
申請前のチェックリスト
- □ 制度の公式サイトと対象公募回を確認した
- □ 現在も申請受付中か、次回予定があるか確認した
- □ 自社の事業規模、業種、所在地が対象である
- □ 制度目的と自社の経営課題が一致している
- □ ホームページ・ITツールが計画に必要な理由を説明できる
- □ 対象経費区分と経費別上限を確認した
- □ 補助率、補助上限、自己負担額を計算した
- □ 消費税・手数料などの対象外金額を確認した
- □ GビズIDなどの事前準備を始めた
- □ 見積書にページ・機能・費用の内訳がある
- □ 相見積もりや地域内発注などの条件を確認した
- □ 交付決定前に契約・発注・支払いをしていない
- □ 補助事業期間内に納品・支払いを完了できる
- □ 先に制作費を支払う資金を確保している
- □ 実績報告に必要な証拠を保存できる
- □ 採択されなかった場合の制作計画を決めている
- □ 会計・税務処理を専門家に確認する準備がある
サイトの目的・成果指標をまとめる方法はホームページの目的・企画・要件定義、制作費の内訳はホームページ作成費用の相場で整理します。
よくある質問
ホームページを作るだけで使える補助金はありますか
ホームページ制作が対象経費になる制度はありますが、制作だけでは申請できない場合があります。販路開拓、創業、DXなどの事業計画と、対象公募回の経費条件を確認しておきましょう。
小規模事業者持続化補助金でホームページを作れますか
2026年7月14日時点の第19回公式FAQでは、販路開拓の取り組みならウェブサイト関連費として対象になり得ます。ただし、ウェブサイト関連費のみでは申請できず、補助金総額の4分の1・最大50万円という上限があります。申請する回の公募要領を再確認しておきましょう。
デジタル化・AI導入補助金で会社案内サイトを作れますか
自由なホームページ制作費をそのまま申請する制度ではありません。登録IT導入支援事業者と登録ITツールを選び、業務効率化・DXなどの対象要件を満たす必要があります。
補助金は制作前にもらえますか
原則として、事業者が対象期間内に支払い、実績報告と補助額確定を経た後に入金されます。制度ごとの支払い・請求時期を確認し、自己資金を用意します。
採択されたらすぐ発注できますか
採択通知と交付決定は同じとは限りません。対象経費として認められる契約・発注開始日を公募要領と交付決定通知で確認しておきましょう。
制作会社が補助金を申請してくれますか
申請者は原則として事業者本人です。認定支援機関、行政書士などの関与や代理・支援の可否は制度と業務資格によって異なります。制作会社の支援範囲、報酬、採択されなかった場合の契約を確認します。
個人事業主でもホームページ作成の補助金を申請できますか
個人事業主を対象に含む制度はあります。ただし、開業時期、従業員数、所在地、業種、税の申告状況などの申請要件は制度・公募回ごとに異なります。「個人事業主向け」と紹介されている情報だけで判断せず、申請する回の公募要領と公式FAQで対象者を確認しておきましょう。
補助金を受けた制作費は何の勘定科目ですか
補助対象経費の名称だけでは決まりません。広告用ページか、ソフトウェア機能を含むか、契約内訳などを確認します。ホームページ作成費用の勘定科目を参照し、税理士へ個別確認しておきましょう。
参考情報
- 小規模事業者持続化補助金「第19回公募 申請時によくあるご質問」:https://r6.jizokukahojokin.info/faq19/(確認日:2026-07-14)
- デジタル化・AI導入補助金2026「新規申請・手続きフロー詳細」:https://it-shien.smrj.go.jp/applicant/flow/(確認日:2026-07-14)
- デジタル庁「Jグランツ」:https://www.jgrants-portal.go.jp/(確認日:2026-07-14)