作り方・ツール
無料でホームページを作成する方法と選び方
ホームページは、無料プランのある作成サービスを使えば、制作費・サーバー代をかけずに作成・公開できます。コードを書く必要がないサービスも多く、試作品、個人の紹介ページ、期間限定の案内、社内外の情報共有などには十分使える場合があります。
一方、無料プランではサービスの広告やロゴが表示される、独自ドメインを接続できない、アクセス解析やフォームが制限されるといった違いがあります。事業用サイトを長く運用するなら、「無料で公開できるか」だけでなく、必要になった機能と有料化後の料金まで確認することが大切です。
比較表について
無料プランの内容は変更されることがあります。このページは2026年7月14日時点で公式サイトと公開情報を確認して作成していますが、契約・公開前には必ず各サービスの公式料金表、利用規約、機能一覧で最新条件を確認しておきましょう。
選ぶ前に確認すること
- ホームページを無料で作成・公開できる仕組み
- 主な無料ホームページ作成サービスの違い
- 目的に合う無料作成方法
- 広告・独自ドメイン・SEO・フォームなどの制限
- 無料から有料へ切り替える判断基準
ホームページは無料で作成・公開できる
無料でホームページを公開する主な方法は、次の3つです。
無料プランのあるクラウド型作成サービスを使う
サーバー、編集画面、テンプレート、公開用URLがまとまっています。Wix、Jimdo、Studio、ペライチ、Canvaなどが例です。Google Sitesなど、アカウントに含まれる作成機能を使う
Googleドライブのファイルやカレンダーなどと組み合わせやすく、情報共有や簡易サイトに利用できます。無料の公開環境へ自作ファイルを置く
HTML・CSSなどで作ったページを無料ホスティングへ公開する方法です。自由度はありますが、コード、公開設定、独自ドメイン、利用条件などの知識が必要です。
初心者が短時間で作るなら、最初の2つが現実的です。無料プランは、サービス運営会社が用意したサーバーとURLを使う代わりに、広告表示や機能制限を受ける仕組みが一般的です。
なお、WordPress本体は無料ですが、WordPress.orgから入手して自分で設置する方法では、通常、サーバーとドメインの費用がかかります。無料プランのあるWordPress.comとは契約や管理範囲が異なるため、「WordPressならすべて無料」と考えないようにしましょう。
無料ホームページ作成サービスの比較表
無料プランが確認できる代表的なサービスを、用途と確認点で比較します。ここでは総合順位を付けず、「何を作るか」によって候補を絞ります。
| サービス | 無料で使う主な用途 | 無料公開時のURL | 無料時に確認する点 |
|---|---|---|---|
| Wix | 小規模な事業・個人サイト、試作品 | WixのサービスURL | Wix表示、独自ドメイン、容量、解析・ビジネス機能 |
| Jimdo | 会社・店舗・個人の小規模サイト | JimdoのサービスURL | サービス表示、独自ドメイン、ページ・SEO・サポート |
| Studio | デザインを調整したサイト、試作品 | StudioのサービスURL | Studioバナー、独自ドメイン、外部解析連携、公開上限 |
| Google Sites | 情報共有、案内、Googleファイルの掲載 | Google SitesのURL | デザイン・SEO設定、公開範囲、カスタムドメイン設定 |
| ペライチ | 1ページの案内・イベント・試作品 | ペライチのサービスURL | 公開ページ数、サービス表示、フォーム・予約・決済 |
| Canva | ビジュアル中心の簡易サイト、プロフィール | CanvaのサービスURL | ナビゲーション、SEO設定、フォーム・拡張機能 |
| WordPress.com | 個人サイト、文章中心の情報発信 | WordPress.comのサービスURL | 広告、独自ドメイン、テーマ・追加機能、データ移行 |
無料URLは、サービス名を含むサブドメインや専用URLになるのが一般的です。URLの具体的な形式、広告表示、ページ数、容量、フォーム回答数などは変更されるため、登録直前に公式ページで確認しておきましょう。
比較表は、各サービスの優劣ではなく、候補を絞るための入口です。詳しい機能は、ホームページ作成ツール・ソフト比較と各サービスの個別ページで扱います。
目的別に向く無料作成方法
まず試作品を作りたい
操作感やデザインを確認する試作品なら、Wix、Jimdo、Studio、Canvaなどの無料プランが候補です。無料URLで一度公開できるサービスなら、パソコンやスマートフォンで実際の表示も確認できます。
試作品を作るときは、次の点を確認します。
- 実際に使う文章量と画像でレイアウトが崩れないか
- スマートフォンで文字・表・ボタンが見やすいか
- 必要なページやメニューを作れるか
- 独自ドメインを使う場合、どの有料プランが必要か
- 有料化しても同じサイトを継続できるか
- 別サービスへ移る場合、文章や画像を取り出せるか
見本として作るだけなら、サービス広告や仮URLがあっても大きな問題にならない場合があります。取引先や一般利用者へ正式公開する前に、URL、広告、権限、検索設定を改めて確認します。
1ページの案内サイトを作りたい
イベント、キャンペーン、プロフィール、期間限定の案内など、情報を1ページにまとめるなら、ペライチ、Canva、Wix、Jimdoなどが候補になります。
1ページでも、次の順番を意識すると内容を理解しやすくなります。
- 誰に向けた何の案内か
- 内容・特徴
- 日時、場所、料金、対象条件
- 利用・申込み方法
- 運営者情報と注意事項
無料プランでフォームや予約が使えない場合は、電話、メール、外部予約ページなどへ案内する方法もあります。ただし、外部サービス側の利用料、個人情報の取得方法、リンク先の安全性も確認しておきましょう。
Googleサービスと連携したい
Googleドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォーム、カレンダーなどを表示・共有したい場合は、Google Sitesが候補です。Google公式ヘルプでは、テンプレートを選び、コンテンツを追加して公開する基本手順が案内されています。
Google Sitesは、社内資料、プロジェクト案内、学校・団体の情報共有、簡易な案内サイトなどに使いやすい一方、細かなデザインやSEO設定、複雑な販売・予約サイトには向かない場合があります。
カスタムドメインを関連付ける機能もありますが、ドメイン自体は別に取得・更新する必要があります。仕事用・学校用アカウントでは管理者設定が関係するため、組織の管理者へ確認しておきましょう。詳しくはGoogle Sitesでホームページを作成する方法で扱います。
スマホで作りたい
スマートフォン用アプリやスマホ対応編集画面のあるサービスなら、文章や画像の差し替え、更新、公開作業をスマホから行える場合があります。Canva、Wix、Jimdo、ペライチなどが候補になります。
ただし、「スマホで更新できる」と「すべての制作機能をスマホだけで使える」は同じではありません。細かな配置、長文編集、表、SEO設定、ドメイン接続などは、パソコンのほうが作業しやすい場合があります。
選ぶ前に、使用端末で次の操作を試します。
- 新規ページの追加
- メニュー編集
- 画像の圧縮・差し替え
- スマートフォン表示の確認
- titleや説明文などのSEO設定
- 独自ドメインと公開設定
- フォーム回答や予約の管理
スマホだけで作る場合の制約はスマホ・アプリでホームページを作成する方法で詳しく解説します。
無料サービスを選ぶ10の比較ポイント
無料プラン同士は、テンプレートの好みだけでなく、次の10項目を同じ条件で比較します。
作りたいサイトに対応しているか
会社案内、プロフィール、LP、予約、ECなど、目的に必要な構成を作れるか確認します。無料公開時のURL
サービス名を含むURLになるか、文字列を自分で決められるかを確認します。広告・サービスロゴの表示
表示位置、大きさ、削除に必要なプランを確認します。ページ数・容量・データ件数
通常ページだけでなく、CMS記事、画像容量、フォーム回答、商品数などの上限も確認します。スマートフォン表示と編集
閲覧時に画面幅へ対応するか、スマホからどこまで編集できるかを試します。SEO設定
ページごとのtitle、meta description、URL、見出し、画像の代替テキスト、サイトマップなどを設定・出力できるか確認します。アクセス解析
サービス内解析の範囲、Google Analytics 4やSearch Consoleとの連携可否を確認します。フォーム・予約・EC
設置できるだけでなく、回答件数、通知、決済手数料、顧客データの管理方法を確認します。サポートとバックアップ
ヘルプ、問い合わせ窓口、履歴、復元機能が無料プランに含まれるか確認します。有料化・解約・移行のしやすさ
有料プランの料金、契約期間、ダウングレード時の動作、文章・画像・データの取り出し方法を確認します。
今は不要な機能でも、1年後に必要になる可能性があります。最低限、「独自ドメインへ変更できるか」「データを取り出せるか」「有料化した場合の総額」は最初に確認しておきましょう。
無料プランで制限されやすい機能
サービス広告・ロゴ
無料プランでは、ページ上部・下部などにサービス名、ロゴ、バナーが表示される場合があります。第三者広告ではなく、作成サービス自身の表示である場合もあります。
個人の試作品では許容できても、会社・店舗サイトでは、利用者が運営主体を誤解したり、無料サービスを使っている印象を持ったりする可能性があります。表示内容と位置を実際の公開画面で確認します。
「広告なし」と書かれていても、サービスロゴ、クレジット表記、無料URLが残る場合があります。何が非表示になるのかを分けて確認しておきましょう。
独自ドメイン
多くの無料プランでは、サービスが用意したURLを使います。独自ドメインの接続は有料プランで提供されることが一般的です。
Google Sitesのように、所有しているカスタムドメインを関連付けられるサービスもあります。ただし、独自ドメインそのものの取得・更新費用が無料になるわけではありません。また、所有権確認やDNS設定が必要です。
事業用サイトを長く使うなら、独自ドメインをどこで取得し、誰が管理し、将来ほかの作成方法へ移せるかを確認します。詳しくはホームページ用ドメインの取得方法で解説します。
公開ページ数・容量
無料プランでは、公開できるページ数、画像やファイルの容量、CMS記事数、商品数などに上限が設けられることがあります。
必要なページが5ページでも、404ページやプライバシーポリシーが別ページとして数えられる場合があります。画像容量は、写真を大量にアップロードすると早く消費します。公開ページだけでなく、非公開ページ、複製ページ、CMSデータが上限に含まれるかも確認しておきましょう。
Studioは2026年7月14日時点の公式料金表で、Freeプランのページ数・ストレージ・CMS・フォーム回答数などを公開しています。このように、同じ「無料」でも上限の種類が複数あるため、数字だけでなく数え方まで確認します。
SEO・アクセス解析
無料サイトでも、検索エンジンに登録される可能性はあります。ただし、無料であること自体が検索順位を決めるわけではありません。内容、検索意図との一致、ページ構造、内部リンク、表示品質などが重要です。
一方、無料プランでは次の項目が制限されることがあります。
- ページごとのtitle・meta description
- URLの編集
- canonical設定
- リダイレクト
- robots設定
- XMLサイトマップ
- 構造化データやカスタムコード
- Google Analytics 4など外部解析との連携
検索流入を目的とするなら、公開できるだけでなく、ページ単位のSEO設定とSearch Consoleでの確認が可能かを調べます。サービス内の簡易アクセス数と、GA4連携は別機能です。
フォーム・予約・EC
問い合わせフォーム、予約、決済、ネットショップは、無料プランで使えない、件数が限られる、手数料がかかる場合があります。
確認するのは設置可否だけではありません。
- フォーム回答を何件まで確認できるか
- 通知メールと自動返信を設定できるか
- 予約枠、キャンセル、リマインドを管理できるか
- 決済方法と手数料
- 商品数、在庫、送料、税の設定
- 顧客データを閲覧・出力できるか
- 個人情報の保存場所と削除方法
無料枠を超えたときに、受付停止になるのか、過去データを見られなくなるのか、追加料金が発生するのかも確認します。
広告なし・独自ドメイン無料の条件を確認する
「広告なしで無料」「独自ドメインが無料」という条件は、それぞれ分けて確認しましょう。
広告なしで確認すること
- 第三者広告が表示されない
- 作成サービスのバナーが表示されない
- フッターのサービスロゴ・クレジットが表示されない
- 公開URLやブラウザー表示にサービス名が残らない
第三者広告がなくても、作成サービスのバナーやロゴが表示される場合はあります。「広告なし」の意味がどこまで含むか、公開サンプルと料金表で確認します。
独自ドメイン無料で確認すること
- 独自ドメインの接続機能に追加料金がかからないか
- ドメインの新規取得費・更新費は誰が負担するか
- 初年度のみ無料ではないか
- 特定の契約期間や上位プランが条件ではないか
- 解約後もドメインを自分で管理・移管できるか
独自ドメインは、通常、登録事業者へ取得・更新費を支払います。作成サービス側の接続料が無料でも、ドメインまで永久無料とは限りません。キャンペーンで無料になる場合も、2年目以降の更新費と移管条件を確認しておきましょう。
完全無料を優先するなら、サービスURLを受け入れる方法が現実的です。事業名で長く運用するなら、独自ドメイン費を必要経費として考え、有料プランを含めて比較します。
無料で作るメリットとデメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 初期費用をかけずに試せる | 広告・ロゴ・無料URLが表示される場合がある |
| サーバーを別契約せず公開できる | 独自ドメイン接続が有料になりやすい |
| テンプレートで作業を始めやすい | ページ数、容量、機能に上限がある |
| コードを学ばなくても作れる | SEO・解析・外部連携が制限される場合がある |
| 有料化前に操作感を確認できる | サポートや復元機能が限定される場合がある |
| 小さく公開して内容を検証できる | サービス終了・仕様変更の影響を受ける |
無料であることは、品質が低いことを意味しません。必要な情報が分かりやすく、スマートフォンで見やすく、安全に管理されていれば、目的を達成できる場合があります。
反対に、有料プランへ変更しただけで内容が良くなるわけでもありません。文章、写真、ページ構成、更新体制は、料金とは別に準備する必要があります。
有料プランへ切り替える目安
次のいずれかに当てはまる場合は、有料プランまたは別の作成方法を比較します。
- 会社名・サービス名の独自ドメインを使いたい
- サービス広告やロゴを非表示にしたい
- 公開ページ数、画像容量、CMS件数が足りない
- ページごとのSEO設定を行いたい
- Google Analytics 4などで詳しく計測したい
- 問い合わせフォームの回答数や通知機能を増やしたい
- 予約、決済、EC、会員などの機能が必要
- 複数人で権限を分けて管理したい
- バックアップ、履歴、サポートを充実させたい
- 事業の正式サイトとして長期運用したい
有料化するときは、月額表示だけで決めず、次を確認します。
年間の概算費用 = プラン料金 + ドメイン更新費 + 有料素材・追加機能 + 決済などの手数料
年払いの途中解約、ダウングレード時の公開停止、上限超過時のデータ、独自ドメインの移管も確認します。制作費と継続費用はホームページ作成費用の相場と料金内訳で整理しています。
無料ホームページ作成のよくある質問
無料プランはずっと無料で使えますか?
契約上は期限なく使える無料プランもありますが、サービスのプラン、機能、上限、利用規約は変更される可能性があります。また、一定期間ログインや更新がない場合の扱い、サービス終了時のデータ移行も確認しておきましょう。重要な文章と画像は手元にも保存します。
無料ホームページでもGoogle検索に表示されますか?
一般公開され、検索を拒否する設定になっておらず、検索エンジンが発見・処理できれば表示される可能性があります。ただし、公開すれば必ず登録・上位表示されるわけではありません。ページごとのSEO設定やSearch Console連携が無料プランで使えるかも確認します。
会社や店舗でも無料ホームページを使えますか?
利用規約で商用利用が認められ、必要な情報と機能を掲載できれば利用できます。ただし、サービス広告、無料URL、サポート、データ移行、フォーム・解析の制限が事業用途に合うかを確認します。利用規約や法定表示は、業種・販売方法に応じて個別に確認しておきましょう。
スマートフォンだけで無料ホームページを作れますか?
スマホアプリやスマホ対応編集画面があるサービスなら可能です。ただし、パソコン版と同じ機能をすべて使えるとは限りません。公開前に、ページ追加、メニュー、SEO、独自ドメイン、フォーム管理まで使用端末で試してみましょう。
無料プランから有料プランへ変えるとURLも変わりますか?
同じサービス内でアップグレードするだけなら、無料URLを維持できる場合があります。独自ドメインへ変更する場合はURLが変わるため、既存URLからの転送可否、Search Console、内部・外部リンク、印刷物やSNSのURLも確認します。
無料サービスから別のサービスへ移行できますか?
文章や画像を手作業で移せる場合はありますが、デザイン、フォーム、CMS記事、商品、URLをそのまま移せるとは限りません。エクスポート機能、データ形式、転送設定、独自ドメインを継続利用できるかを、最初に確認しておきましょう。
参考情報
- Google Sitesヘルプ「サイトにカスタム ドメインを使用する」(確認日:2026-07-14)
- Jimdo「プラン」(確認日:2026-07-14)
- Studio「料金プラン」(確認日:2026-07-14)